足痩せのこれからの変化
「人」といっても、その中には上司や部下、社内関係者、それに社外のパートナーなどが含まれますが、目標の達成に最も深く関係するのは、部下のやりくりにほかなりません。
では、部下をマネージ(やりくり)するとは何か。
そこには、部下が新人であればその早期戦力化、それを含む広い意味での育成・指導・能力開発、部下が働きやすい環境づくり、などが挙げられるでしょう。
さらには、優秀な部下が離職・転職しないための算段、部下の業績評価・フィードバック、次のステップに向けた動機づけ・方向づけなども、部下をマネージすることの大切な要素です。
ということを再確認したうえで、「マネジメント」と「コミュニケーション」の問題について考えてみましょう。
アメリカ企業のマネージャーは、部門の目標を達成するために右に挙げたような部下のマネージにたいへんな力を注いでいます。
ことに優良企業のマネージャーともなると、部下とのコミュニケーション(対話)に8割方の時間を費やしているといっても過言ではありません。
以下、話の内容をわかりやすくするため、営業部門のマネージャーについて述べることにします。
さて、8割方が部下との対話というのは、日本企業の営業マネージャーからすれば、過大な割合のように思えることでしょう。
というのも、日本では営業マネージャーの多くが、自らも担当クライアントを持つプレーイングーマネージャーだからです。
アメリカ企業においても、会社や上司の方針・指示によって、営業マネージャーが超大手クライアントや大の得意先を直接担当することは例外的にありますが、基本的に担当クライアントは持ちません。
そのかわり自部門全体のマーケティング戦略を考え、その戦略に沿って部下をマネージし、ゴールへの到達に力を注ぐわけです。
個々のクライアントに関しては、担当する部下の支援にまわるのが一般的といえるでしょう。
したがって、対話を介しての部下のマネジメントに費やす時間は必然的に多くなります。
一方日本では「プレーインク」の割合が8割を占めるため、残りの1割か2割で部下をマネージしている、というのが実情ではないでしょうか。
アメリカ人が思い描くマネージャー像とはですから、日本とアメリカでは、「マネージャー像」にかなりの違いがでてきます。
それを象徴するのが、在米日系企業での「日本人マネージャー」と「アメリカ人の部下」とのあいだのさまざまなぎくしゃくです。
アメリカ人スタッフが思い描くマネージャーとは、先に述べたように「人・モノーカネ・情報」をうまくマネージ(やりくり)しながら、自らリーダーシップを発揮して、自部門の目標達成に突き進む人のことにほかなりません。
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